交通事故その2

ねすけ
2004年05月04日
10,176
あれから何時間すぎたのだろう・・・
目を開けると窓の外はすっかり暗くなっており、ベット横のテーブルには冷め切った夕食がおいてあったが、まったく食べたいとも思わず、手をつけなかった。

まだ頭がボーっとしていたこともあり、何も考えずただ外を見つめていた時に不意に部屋のドアにノックの音が

T子「こんばんわ!すこしは落ち着いたかな?」
俺「いや〜まだ頭がボーっとしていてよく分からないよ」
T子「あら?ご飯食べなかったの?それとも食べたくない?明日から本格的な検査に入るから、ちゃんと食べておかないと!」
俺「でも、なんか食べたくないんだよね〜それに、指先が痺れていて、うまく箸が持てないし・・手に力はいらないよ〜涙」
T子「やっぱり・・・一応運ばれてきてからすぐにMRI撮ったんだけど、右肩の神経が傷ついているみたいだったから・・・じゃあ食べさせてあげる(笑)」
そういって、俺に食べさせようとした。
T子「あっ!そうそう、担当看護婦は私だからね〜」
俺「ええっ!?でもT子さんて今は偉いんじゃないの?大丈夫?」
そういうとT子さんは
「お互いに体の隅々まで知っているから、そのほうが楽でしょ?それに、知り合いだって最初の時点で言ってあったからね〜」
俺「そりゃそうだけど〜」
そういって、T子さんは怪しげな笑顔を見せながら俺にご飯を食べさせていた。
ご飯を食べ終えた後、
T子「今日は日勤だから、これで帰るね〜ご飯も食べさせたし(笑)しばらくは食事の介助も私がするからね!明日は検査が詰まっているから大変だろうけど、落ち着いたら病院の中散歩しようね〜!あと、私以外の看護婦に手を出さないようにね!」
といって、食器の載ったトレーを片手に持ち、病室を出て行った。
俺は私以外という言葉が頭の中を駆けめぐっていた。

つづく